大型免許や二種免許には、深視力が必要です。 深視力検査とは機械の中に3本の線があり、3本の線のうち真ん中の線が移動します。 そのときに、3本の線が揃ったところで、スイッチを押して前後2cm以内なら合格です。 ↑三桿計(深視力計) この試験は案外難しいです。視力に問題はなくても、深視力試験に苦労するかたも沢山おられます。 それは深視力は「精密な立体視」と「視力」、「遠近感覚」を要求されるからです。 立体視が良くても遠近感覚が悪ければ、合格ラインの2cm以内にスイッチを押すタイミングが悪くなります。 深視力(深径覚)、遠近感覚が不良の原因には、眼に関する事として 1、視力の不良(遠視、近視、乱視など)2、眼位のズレ(斜位、斜視など) 3、不同視(左右の度数差が大きい) 4、眼球運動の不良(眼を内よせする力不足、眼を外よせする力不足など)などがあります。 メガネのハマヤでは深視力検査に合格するように、視力で0.8以上見えるメガネを作ります。 立体視が悪いようでしたら、悪い原因を探り、立体視が良くなるように調整します。 その上で、遠近感覚が良くなるように深視力計で、目のトレーニングを実施しています。 トレーニングは、深視力検査に自信がつくまでやっていただきます。 自信がつけば、本番の試験場でも合格する確率が断然高まります。 ●深視力検査の流れ 深視力の検査としては まず、 1)深視力が出る眼かどうか。 (正常な立体視機能があるかどうか) 2)裸眼または現在眼鏡では深視力が十分ではない場合には、「新しい度数のメガネで深視力が向上するかどうか」という検査をいたしまして、 3)深視力計にて、確認や練習などをしていただきます。 その結果として、いまよりも深視力の向上するメガネの処方にいたることもありますし、そうはならない場合もあります。 検査、練習時間は40分〜1時間半程度見ていただくとよいと思います。 検査料金(トレーニングも含む)は3000円いただいていますが、当日にメガネ一式またはレンズ一組をご注文になれば検査料は無料とさせていただいております。 (メガネ一式をお作りになる場合は、メガネ選びの時間もかかります。 2時間〜ぐらいは見ておいてください) ・他店でご購入の新品フレームへのレンズ入替はお断りしております。 ・「他店でメガネを作るために検査をしてほしい」というのはしておりません。 深視力が向上するメガネがあれば、当店でメガネをお作りいただく前提でOKのかたのみ深視力検査をしています。 当店では予約制はとっておりませんので、いつおこしいただいてもいいのですが ・木曜日・第3水曜日は定休日です。 ・先客さんがおられましたら、お待ちいただきますので、お時間に余裕を持っておこしください。 ・夜はなるべく6時までにご来店ください。 ・トレーニングは、数回おこなわなといけない場合もあります。 (深視力試験のためには、数回トレーニグしたほうが確実性が増します。 メガネご購入後のトレーニグは、何度でもサービスです) *視機能検査をしないで練習だけするというのは、眼の立体視機能を把握しないままに行なうことになり、望ましいことではありませんので、当方では検査をせずに練習のみをしていただくというのは、受け付けておりません。 ただし、当店で深視力のためにお作りしたメガネなら、後日に練習にだけご来店いただくのは、歓迎です。 以上、よろしくお願いいたします。 なお、大型免許や二種免許の合格視力は0.8以上になりますが、できれば1.0以上見えているほうが実際の運転では安全です。0.8では危険なときもあります。 特に夕方は危険な時間帯です。交通事故が多いのもこの時間帯です。それは、人間の目は明るいところから暗いところに目が慣れるのに時間がかかるからです。 急に暗くなる暗いトンネルに入るときは、要注意です。 また、人間は昼間の明るいときに比較して、夕方夜間は感覚も弱くなります。できれば夕方夜間だけでも安全運転のために高い視力のメガネを掛けることをおすすめします。 昼間の強い光線も目にとっては有害ですから目を守るサングラスも有効です。
こちらにもどうぞ→ 当店は「深視力メガネ研究会」の会員店です。深視力メガネ研究会ではメンバーが力を合わせて全国の深視力が苦手でお困りのみなさまのために、お役にたてますように日夜努力をしていきます。 詳しくはこちらのサイトに↓ ●全国の深視力メガネ研究会会員店 <緑色の文字をクリックしてください>
事例1 50歳代のかたです。 「自動車学校の深視力検査では合格するけど、免許センターの本試験ではどうしても合格しない」と、当店にご来店されました。 以前掛けられていた度数は R(右眼) S−6.50D L(左眼) S−6.50D (Sは近視度数、Dは度数の単位) 光学中心は58.5mmで入っていました。(外斜位のかたに、この光学中心設定はよくありません) 当店検査で、基本度数は R S−7.25D 1.0△ DOWN L S−7.50D 12.0△ IN PD59.5mm (△は、斜位を矯正するプリズム度数、DOWN、INは斜位を矯正する方向) でした。 外斜位が強いかたです。上下斜位もありました。 深視力が不安定な原因は、ほぼ斜位にあることがわかりました。 このかたは、外斜位は強いけど、輻輳力も強いかたでした。日常の生活などには眼精疲労などなく、問題はなかったのですが、眼の最高機能を要求される深視力がダメだったわけです。 有名な眼科にも受診されたそうですが、眼科では「立体視は正常だから合格するはずだけど?」と言われ、問題は解決しなかったそうです。 そもそも眼科では、三桿計(深視力計)を置いているところは少ないです。 眼位(視軸の向き)検査で、斜位を測定し、深視力用のメガネを調製することは難しいです。 ↑精密立体視を検査する視標です。偏光メガネを掛けて測定します。 深視力試験は立体視が正常でも、試験が良好に出来るとは限りません。 逆に立体視が不良でも、深視力試験がダメとも限りません。 深視力試験は、コツ、タイミング、心理などの要素もからんできます。 それで、斜位を矯正したメガネで、三桿計でトレーニングをしていただくと、なんなく2cm以内がクリアできました。 調整度数は R S−6.75D 0.5△ DOWN L S−7.00D 6.0△ IN 基本度数より近視度数を弱めたのは、前眼鏡や近見視のことも考慮に入れたからです。 違和感も考慮に入れて斜位を矯正するプリズム度数も弱めて調製しています。 このプリズム度数で、深視力も問題ありません。 深視力のトレーニングは、検査時と、メガネ引き渡し時と2回やって、自信をつけていただきました。(←これ、大事) ただ、不安定な要素は残っていますので、ご家庭でできるトレーニングもやっていただくことにしました。 後日、お電話で合否をお聞きしたら「無事、合格しました」とのことでした。 よかったです。
深視力の成績は、PD(瞳孔間距離)とも関連があります。 こちらにもどうぞ→「深視力とPD」 |
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