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高知 メガネのハマヤは、浜田清と久美+タカアキのメガネ店です。

電話でのお問い合わせはTEL.088-892-0171

〒781-2105 高知県吾川郡いの町新町66

眼が疲れるかたのメガネを上手に合す知恵

現代、眼からの情報量は増えています。
情報量が増えるということは、メリットもあるのですが、「眼が疲れる」デメリットも生じやすくなります。

眼の疲れは自律神経の乱れに繋がり、心身のトラブルを引き起こしやすくなります。
眼の疲れは脳も疲労しますから、ウツ症状も引き起こしかねません。

「眼が悪い、眼が緊張していると免疫力も下がる」という説もあります。

眼が疲れる、眼が緊張する原因として
眼が疲れる原因
1.外環境に原因するもの
・有害光線  
・照明の不良 など
2.内環境に原因するもの
・身体の不調
・ストレス  
・体質的要素 など
3.視器に原因するもの
・屈折異常(遠視、近視、乱視)
・調節異常(老視)  
・斜位(視線のズレ)
・輻輳力が弱い(眼を内側によせる力)  
・不同視(左右の度数が大きく異なる)
・不適切なメガネ  
・眼部疾患  など
などがあります。

眼の疲れの原因が一つに特定できる場合もありますし、特定できない場合もあります。色々な要素がからみあっている場合もあります。

たとえば、女性のかたで更年期の年代になりますと、ホルモンのバランスが崩れ、不定愁訴がでてきやすくなります。
身体の不調に加え、その上、老眼も加わって近業作業に必要な眼の力「輻輳力(眼球を内側に寄せる力)」も衰えてきます。
他に斜位など視器に関する問題もでてきやすくなります。
お仕事でパソコン作業などを長時間強いられるかたは、たまったものではありません。

これでは、身体(眼)が悲鳴をあげます。

■「斜位」」と「輻輳力」について。

まず、「斜視」というのを御存じでしょうか。
斜位は斜視に似ていますけど、違います。

斜位のことを「隠れ斜視」と呼ぶこともあります
斜視と斜位の違い
・斜視  
眼位(外観) 眼位異常が顕在しています。

<両眼視機能>
見た目にもかなり顕著な眼位異常が見受けられます。両眼視の異常があります。
両眼でものを見ることはほとんどなく、片眼でものを見ます。

使わない(使えない)方の眼が偏位します。偏位眼は右眼なら右眼が常に偏位している「片眼斜視」と、左右眼が交代に偏位する「交代斜視」があります。(ただし、一般的な斜視の場合です)
・斜位  
眼位(外観)  眼位異常は潜在しています。

<両眼視機能>
見た目にはほとんどわかりません。両眼視は保たれています。
両眼でものを見ることができますが、潜在している眼位異常によりスムーズな両眼視機能が発揮できません。
斜位の場合、詳しい眼位検査をしないと、潜在している眼位異常が発見できません。

斜位には偏位の方向によって、種類があります。
正常眼位
正常な状態です。遠方を見たとき視線はほぼ真っすぐです。
片眼をおおっても眼位の偏位はありません。
斜位の種類
斜位のかたの眼位です。下図は右眼をおおったときの眼位です。両眼で見れば視線はほぼ真っすぐに見えますが、右眼をおおってしまえば右眼が偏位しています。(斜位の程度などにより、両眼で見ていても偏位して見えるかたもいます)

片眼をおおわなくて、両眼で見ても偏位している眼は斜視です。
外斜位
外側(耳側)に偏位しています。
内斜位
内側(鼻側)に偏位しています。
上下斜位
上側(額側)に偏位しています。
斜位は潜在している眼位異常があっても両眼視ができるのは、人間の眼には「融像」と言って、左右の網膜に映った像を一つにまとめて、単一視する機能が備わっているからです。

斜位の眼位異常は融像する眼の力によって、矯正されています。
ということは、両眼でものを見ている限りは、常に斜位を矯正しようとする融像力を働かせないといけないので、眼精疲労が生じる場合が多くなります。
  
半透明カバー(遮眼子)で、カバーテストをすると。
外斜位のあるかたは、遮蔽された眼が、目標物より外方向(耳側)に偏位しています。


カバーを外すと、偏位していた左眼の視線もきちんと揃います。

融像力を使って、視線を揃えています。
斜位による眼精疲労は、斜位の程度や、斜位の種類、融像力の幅や健康状態、仕事の種類などにより、左右されます。
斜位の種類による、眼精疲労
外斜位の場合
・パソコン作業や、読書のときに眼が疲れやすくなり、時々モノが
二つに見えたりするときがあります。
内斜位の場合
・車の運転が困難になる場合があります。遠方視での眼精疲労、
近業時における不快感などがおこります。
上下斜位の場合
・頭痛、肩こり、首の疲れ、などがおこります。
しょっちゅうモノが二つに見えることもあります。
斜位の中で、最も眼精疲労が激しいです。
斜位で眼が疲れやすいかたは、一般的な度数検査(屈折検査)だけでなく、斜位の種類や程度に合わせた細かい度数合わせも必要です。

プリズムレンズ」で、斜位の矯正もできます。
斜位の種類により、融像力を鍛える視機能トレーニグが有効なこともあります。

こちらもご覧ください→「斜位について」(←クリック)

40歳を超えているかたは、「加齢による眼と視機能の変化」もご覧ください。
・プリズムレンズの写真です。
プリズムレンズを通過する光線は、基底(レンズの厚いほう)に進行方向が曲げられます。
像は頂角のほうにズレて見えています。

このプリズムの原理を応用し、
外斜位には、基底が内に向く方向(ベースイン)に、内斜位には基底が逆の方向(ベースアウト)に入れます。

・プリズムレンズに関して『こちら』(←クリック)にもどうぞ。
  
プリズムレンズは、眼の視線の向きを変えるために使用されるレンズです。

↑斜位を検査する道具です。
これらの検査道具を駆使して、丁寧に検査をしていきます。
独自に開発した道具もあります。

・検査に関しては『こちら』(←クリック)にどうぞ。
 ・10△(プリズム)のテストレンズです。↓

0.5△、1、0△、1.5△、2.0△、3.0△、4.0△、5.0△、6.0△、8.0△、10.0△
のプリズムテストレンズを用意しています。
テストフレーム+テストレンズで、見え方、快適感、違和感などが体験できます。

フレネル膜プリズムテストレンズは、
8.0△、10.0△、15.0△、20.0△、30.0△があります。

平成19年4月にプリズム矯正で視機能が向上し、喜んでいただいた事例です。

事例 1
30歳代のかたです。

メガネ枠が破損し、当店にご来店されました。

このかたはお得意様で、10歳代のときから当店をご利用いただいております。
それまではすべて眼科で発行された、眼鏡処方箋でメガネを調製していました。
今回、メガネを破損されたので、当店で検査することになりました。

以前掛けられていた度数は
平成11年眼科調製度数
R(右眼) S−2.00D C−3.50D Ax180
L(左眼) S−2.00D C−3.00D Ax180
(SはSpherical、遠視、近視の球面度数。DはDioptre、曲光力、度数の単位。CはCylindrical、円注、乱視度数。
AxはAxis、乱視軸)

平成13年眼科調製度数
R S−2.50D C−2.50D Ax180
L S−2.50D C−3.00D AX180

平成16年眼科調製度数
R S−2.25D C−3.00D AX180
L S−2.50D C−3.00D Ax180

平成16年のメガネでは、「パソコン作業が疲れる、近くの字が見えづらい」との訴えがありました。

平成19年4月当店測定度数
R S−2.25D C−2.75D Ax6 1.0△ B.O.
L S−2.00D C−3.00D Ax2 1.0△ B.O.
内斜位があります。

(△はプリズム度数、B.O.は斜位方向)
内斜位で近視」のかたは疲れがでてきやすいです。

調製度数は
R S−1.75D C−2.75D Ax6 0.5△ B.O.
L S−2.00D C−3.00D Ax2 0.5△ B.O.

で仕上げました。

度数を弱めたのは以前のメガネでは近業作業が辛かったので、近用での検査をして、近業が楽に見える度数にしたからです。
度数を弱めることによって、遠方はやや見えづらくなりますが、このかたは車の運転はしないので、問題はありません。

また、近視度数を弱めることで、近見での調節力を少なくできます。
それにより、、連動している輻輳力も少なくなります。近視で内斜位には好都合です。

融像力も弱かったので、プリズムで眼位を整えました
乱視の軸も、正確にキッチリ合しました。モノの見え方もスッキリします。

お渡しのときに「うわー、楽です。眼科ではこんなに丁寧に測ってくれたことはなかったです。助かりました」とおっしゃっていただけました。

このかたはメガネを調製後、眼科に診察にいかれました。(定期的に目の検査をされています)
その眼科の検査員さんに、「当店の調製度数に、なにやら問題がある」ような言い方をされたそうです。
それで、調製度数の説明と疑問点を訊いてみました。

こちらを↓クリックしてください。
眼科への調製度数説明書

事例2
60歳代のかたです。

「信号が二段に見えることがしょっちゅうある。車の運転が怖い」との訴えです。

モノが急に二重に見えだしたときなどには、脳にトラブルが発生した可能性もあり、まずは、病院で脳の精密検査をお願いするとこもあります。
このかたは、随分以前からこのような状態で過ごし、具合が悪いときは片目をつぶってしのいでいたそうです。

検査させていただいたところ、上下斜位がありました。
それで、モノがしょっちゅう二重に見えていたわけです。

調製度数は
R S+0.50 C−0.75D Ax88 1△B.D.
L S+1.00 C−1.00 Ax90 1△B.U.
で仕上げました。

後日、フィッティング調整にご来店されました。
具合をお聞きしましたら「いままでは、信号などが二重に見えて車の運転が怖かった。このメガネを掛けるとモノがきちんと一つに見えるので安心です。
特にバック運転は、片目をつぶらないとまったくできなかったが、このメガネを掛けると両眼で見ることができます。快適です」とおっしゃっていただけました。

上下斜位がモノが二重に見えやすいのは、眼の融像力は上下方向には弱いからです。
わずかな斜位量でも疲れることがあります。このかたのようにモノが二重に見えることもあります。

メガネ作りに、上下斜位の見落としは絶対によくないです。


輻輳力について

眼の視機能を最大限発揮しなければいけない時は、「近くの物を見るときです」。
近方視の眼球運動が円滑にできなければ、能率的かつ柔軟な視機能が発揮できません。

近方視の眼球運動が滑らかに行えない原因の一つに、「輻輳力が弱い」ということがあります。
輻輳力が弱いと、
・首、肩がこってくる。
・時々めまいがする。
・頭が重たくなる。
・こめかみのところが痛くなる。

・目の疲れがはげしい。
・目が重くなる感じがする。
・目の奥が痛くなる。
・なみだが出る。
・目が乾いた感じがする。
・充血する。

・見つめていると画面がぼやけてくる。
・遠くのものにピントが合いづらくなる。
・近くのモノが見えづらくなる。

・段々と集中力がなくなってくる。
・気が滅入ってくる。
・イライラしてくる。
・怒りっぽくなってくる。

などの症状がおきてきやすくなります。

結果、
近見作業に支障をきたし、パソコン作業が苦手になり、読書もイヤになり、携帯電話の画面を見るのが辛くなります。
これでは、現代の日常生活では困ります。
  
・当店は、近見でなんらかの問題があるかたは、近見での眼位(視軸の向き)を丁寧に測定いたします。
↑輻輳力の検査をしています。
眼球がスムーズに寄り目になるかどうかの検査です。眼球の動きを細かく観察します。
輻輳力と調節力は、年齢と共に減少します。

輻輳力と調節力は連動しています。
調節をすると、輻輳します。輻輳をすると調節します。

10代のころは、多少輻輳力が弱かったとしても、それを補う調節力があれば、問題は起きません。
しかし、20代になると、調節力が弱ってくるので、カバーすることが難しくなります。

「10代のころは、なんともなかったけど、最近近くのものが見えづらい」と訴える、20,30代のかたも少なくありません。
詳しくはこちらにどうぞ→「輻輳力について」(←クリック)

当店は、 輻輳力が弱いかたには、輻輳力が滑らかに動くようなメガネを調製していきます。
輻輳力を鍛えるトレーニング方法もアドバイスしていきます。

適切なメガネを掛けることにより、不眠、首、肩コリ、頭痛などの不定愁訴が改善されることもあります。

 
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