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高知 メガネのハマヤは、浜田清と久美のメガネ店です。

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近用メガネ(老眼鏡)の心取り

■近用レンズの心取り

近用メガネは、近くのモノを見るときに使用するメガネです。

近くのモノをみるときは、眼の視機能を最大限発揮しなければいけないので、近方視の眼球運動が円滑に行われなければ、能率的かつ柔軟な視機能が行えず、「モノがハッキリ見えない」、「疲れやすい」などの症状を起こします。

単焦点レンズ(遠近両用でないレンズ)で近用メガネを作る場合、「心取り」といいまして、メガネ調製にはかかすことのできない作業があります。

遠用メガネを調製する場合、普通は光心(光学中心)をそのかたのPD(瞳孔中心間距離)に合わせます。この作業が「心取り」です。

もし、光心とPDが合っていないとどうなるか。
そもそも眼鏡レンズはプリズムレンズの集合体と言えますから、視線とPDが一致していないとプリズム作用が生じることになります。
斜位(眼位ズレ)のあるかたの場合の心取りは、そのプリズム作用(プリズム効果)を利用して、斜位を考慮に入れた心取りをしていきます。

プリズムを通過する光線は、基底の方(レンズの厚い方)に進行方向が曲げられます。
これをプリズム作用といいます。

両眼の瞳孔中心間距離(pupillary distance)を略してPDと呼んでいます。

詳しくは『こちら』にどうぞ。

近用メガネもプリズム作用(プリズム効果)を考慮に入れて、心取りをしたほうがいいです。

近くのモノの見る場合、正常な両眼視があるかたは、通常、眼は「「輻輳」します。
輻輳力」とは眼球を内側に寄せる力のことです。

遠用(∞)PDよりも、輻輳したぶん近用PDは狭くなります。


↑輻輳しています。

当店はPDを測定するときは、「PDメーター」を使用しています。
定規でPDを測定する方法もあるのですが、正しい方法で測定しないと正確なPDにはなりません。


このPDメータには、自動計測機能がありまして、たとえば遠用PDが62mmと測定されたかたの場合、
30pでの視距離の近用PDは57mm。
35pでは58mm
40pでは59mm
50pでは59mm
65pでは60mm
1mでは61mm

と、なります。
このデータは、あくまでも心取りをする場合の目安にすぎません。
輻輳力を考慮に入れた、心取りPDのデータではありません。

なぜ、輻輳力のことを考慮に入れて、心取りをしたほうがいいのか。
輻輳力を使えば使うほど、眼が疲れる傾向になり、眼の疲れは脳も疲労し、首、肩コリの原因にもなるからです。

この傾向は、年齢と共に強くなります。
それは、年齢と共に弱ってくる調節力に応じて、連動している輻輳力も弱ってくるからです。

近用メガネ(老眼鏡)は輻輳力が少しでも楽になるように、心取りをしたほうがいいのです。

それでは、具体的にどうすればいいかをご説明いたします。

近用メガネは、プラスレンズ(凸レンズ)かマイナスレンズ(凹レンズ)を使います。

プラスレンズを使用するかたの、眼の屈折は正視系か遠視系か弱度の近視系になります。
マイナスレンズを使用するかたの、眼の屈折は近視系になります。

近用メガネは、プラスレンズを使用することが多くなります。

プラスレンズとマイナスレンズでは、心取りの方法を変えています。


凸(プラス)レンズ

凹(マイナス)レンズ
プラスレンズとマイナスレンズを真っ二つに切ったレンズ見本です。
光心はレンズのほぼ中央にあります。

なお、プラスレンズは外径指定や薄型加工をすることにより、レンズを薄く軽くすることが可能です。(レンズ度数にもよります)
プラスレンズの向かって左のレンズは右のレンズと同じ度数ですが、外径指定加工をすることにより、レンズの中心厚が薄くなっています。 

たとえば、遠用PDが62mmで、使用目的距離が40p、で、
近用度数が R(右眼) S+3.00D、L(左眼) S+3.00Dのプラスレンズとすると、
光心は近用PDの59mmよりも広く入ることはマズイです。
59mmよりも狭く入れたほうがプリズム作用(プリズム効果)で、輻輳力が節約できます。

プラスレンズの場合
近用PDよりも光心を狭く入れることにより、輻輳の節約になります。
これが、同じPD、同じ使用目的距離で、
近用度数が R(右眼) S−3.00D、L(左眼) S−3.00Dのマイナスレンズとすると、
光心は遠用PDの62mmで入れたほうがいいのです。
そうすることにより、40pでモノを見た場合、プリズム作用は内側にいくので輻輳の補助になります。
輻輳補助の効果は、遠用PDよりもさらに広く入れたほうが上がるのですが、マイナスレンズの近用メガネは、遠見にも用いられがちなので、遠用PDよりも広く入れるのはマズイです。

マイナスレンズの場合
光心を遠用PDで入れることにより、近見ではプリズム作用は鼻側方向に生じます。
結果、輻輳力の補助になります。
近用メガネの場合も、プリズム作用(プリズム効果)を利用して、斜位を考慮に入れた心取りをしていきます。

なお、眼科の処方箋では近用PDで、輻輳のことを考慮している眼科は非常に少ないです。

眼精疲労や原因不明の首、肩コリや片頭痛など、眼鏡の心取りに問題がある場合があります。
いい加減な心取りをしている売上第一主義のメガネ店も少なくありません。
眼の健康や身体の健康には、技術優先のメガネ店でメガネを調製してください。

メガネの通販はハナから適切な心取りはできません。


こちらにもどうぞ→「老眼鏡の作り方
 
浜田清の知恵へ
 

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