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高知 メガネのハマヤは、浜田清と久美+タカアキのメガネ店です。

電話でのお問い合わせはTEL.088-892-0171

〒781-2105 高知県吾川郡いの町新町66

違和感について

■空間視の違和感

メガネを掛けると空間視の違和感がおきます。
それは、ひとつには眼とレンズの距離があるためです。

つまり裸眼で見える物体が自然だとすると、レンズを通して見た物体は少し形や大ききなどが異なって見え、不自然だということです。

その不自然な感じは、近視、遠視、乱視によって、それぞれの特徴があり、また乱視軸方向により、特徴があります。
斜位を矯正するプリズム処方にも違和感はおきます。


■近視のかたの場合 
近視のかたの場合
近視眼の矯正には、マイナスレンズ(凹レンズ)を使用します。
像の大きさ・・・・ 小さく見える。

歪曲収差・・・・タル型収差 (柱などがタル型に歪んで見えます) 
||が→ ( )こんな形に 

 マイナスレンズ(凹レンズ)S-7.0Dを、カメラの前において撮影しました。
 

↑普通の撮影
 

↑凹レンズでの撮影
 ■遠視のかたの場合 

遠視眼の矯正には、プラスレンズ(凸レンズ)を使用します。
像の大きさ・・・・ 大きく見える。

歪曲収差・・・・糸巻き型収差  (柱などが、糸巻型に歪んで見えます)  
||が→ ) ( こんな形に 

 プラスレンズ(凸レンズ)S+7.0Dを、カメラの前において撮影しました。
 

↑凸レンズでの撮影
  ■乱視のかたの場合 
 
 乱視眼の矯正には、乱視軸に合わせ、経線の屈折力が異なるレンズを使用します。
 乱視軸(方向)によって、空間視の歪は異なります。こちらにどうぞ→「乱視を上手に合わす知恵
 ■プリズム処方があるかたの場合
 
プリズムレンズを通過する光線は、基底(レンズの厚いほう)に進行方向が曲げられます。
像は頂角のほうにズレて見えています。
このプリズムの原理を応用し、外斜位には、基底が内に向く方向(ベースイン)に、内斜位には基底が逆の方向(ベースアウト)に入れます。

こちらにどうぞ→「眼が疲れるかた
 ・ベースイン・・・壁や床がふくらんで見え、手前に迫って見えます。
 ||→ ( )
・ベースアウト・・・壁や床がへこんで見え、奥に後退して見えます。
 
||→ ) (

空間視の感じ方は度数の強弱によって違ってきますし、人それぞれで個人差も大きいです。

・メガネを初めて使用するかた
・前回のメガネとの度数差が大きいかた
・不同視のかた
・乱視度数の強いかた(特に斜乱視)
・プリズム矯正度数の強いかた(特に水平方向の斜位)
などのかたは、違和感が強くなる傾向にあります。

年齢や性格、意識などによっても左右されます。
それは、眼は脳と連結している器官だからです。(眼は脳の出先器官と言われています)
つまり違和感を覚えているのは、眼ではなく脳だということです。(あたり前・・)

当店がお渡ししている説明書には

● メガネについて

メガネは、慣れるまでにどうしても違和感があります。
レンズの性質上、実際より大きく見えたり、小さく見えることがあります。
乱視の方向によっては、傾いて見えることもあります。

度数の変化によっては、イライラしたり、気持ちが悪い、きつく感じる、などの不快感が起きることがあります。

違和感は、レンズの度数や種類、お客様の年齢や経験、前回との度数差、使用状況などによりまちまちです。(違和感は、平均して1〜2週間ですが、もっとかかる方や、まったくない方もいます。)メガネを掛けて、徐々に眼になじませていただく努力も必要です。

新しいメガネに慣れてしまえば、違和感は気にならなくなりますが、なかなかなじまない時は、ご面倒ですがご来店ください。
メガネは上手に使いこなしてもらえれば、とっても快適で、良く見える便利な道具です


と、記載しています。

メガネが初めての場合や、メガネが変わった場合、脳は直ぐ反応して、直ぐ順応するというわけではなく、ある程度の時間を要します。
その時間的な要素が、頭が痛い、クラクラする、気分が悪いなどの不快感となって現れます。

もちろん違和感はないにこしたことはないのですが、ゼロにはなりません。
新しいメガネに脳が順応することによって、気にならなくなるのですが、度数などにより時間がかかることも予想されます。

メガネを調製する場合、もちろん空間視のことも考慮に入れて調製していきますが、そのことだけを考えてメガネを調製しますと、視機能や必要視力などを犠牲にすることにもなります。
これは将来的な眼のことを考えれば、決していい方法ではありません。

やはり、メガネというものは眼位を含めた両眼の視機能を考慮に入れて調製するべきだと思います。

調製度数を決定するのは、最終的にはお客様になるのですが、やはり違和感のことだけを考えずに「視力のこと」、「視機能のこと」、「眼精疲労のこと」、などのことも必ず考慮に入れてください。

眼鏡レンズに生じる歪曲収差は、慣れによって補正することが可能です。

また、メガネを掛けると「調節刺激の量」、「眼球回旋量(眼球を動かす量)」が変化します。
この変化も違和感(ストレス)となる場合もあります。


装用テストで、視力や空間視の違和感を実際に体験していただきます。

視力や視機能のことを優先的に考えるか、違和感のことを優先的に考えるかは、お客様次第です。

「これぐらいなら慣れそうだ・・・・」という感じか
「とてもクラクラしてダメだ・・・・」という感じか。

前者なら視力を優先的にした方が、いい場合が多いです。

こちらにもどうぞ→「度数の選び方

■違和感を減らす方法

1、違和感はフィッティング調整によって、減らすことが可能です。
ですから、空間視の違和感が問題になりそうなときは、フィッティング調整がやり易いフレームを優先的に選んでいただきたいのです。

ウスカルフレーム
は、そういう点に配慮して設計しているフレームです。

フレームは眼鏡レンズを顔の前でしっかり固定し、視線と光軸(レンズの光学中心)が良い位置関係を保つことによってレンズの機能が発揮され、眼の屈折異常や視機能が矯正されます。
フレーム選びは、眼鏡レンズの光学的要素を十分満たされるかどうかも考慮いれてください。


2、脳を上手にコントロールすることにより、違和感を減らすことも可能です。
脳をコントロールするのは心になります。つまり気持ちの持ち方で、違和感は気にならなくなります。

誤解を恐れずに言いますと、違和感を楽しむのも一つの方法です。

「けっこう違和感がある、違和感とはこんなものか・・・」→「今日は、あまり気にならない・・・」→「おや、違和感はほとんど気にならなくなった・・・」→「メガネを掛けているのを忘れていた・・・」。

違和感は気にすればするほど、気になりますので、「違和感があっても気にしない」を心がけるのも良い方法です。

3、メガネを複数本使い分けることにより、違和感を減らすことが可能です。
1本のメガネだけを長期間使用しているかたよりも、シーンなどに応じてメガネを使い分けているかたのほうが、違和感に対して柔軟に対処できます。
メガネを複数所持することにより、心にもユトリができます。

4、環境を整える。
環境が悪ければ違和感は増えます。
たとえば、パソコン作業で、姿勢が悪かったり、画面が高すぎる設置だと、眼精疲労が起こりやすくなります。
すると、脳が疲労しますから、違和感がよけいに気になります。

5、体調を整える。
不定愁訴は弱い部分に症状が発生しやすくなります。眼の視機能が弱いかたは眼にきます。
適切な食事、運動、睡眠、などを心がけましょう。

人には「慣れる」という能力が与えられています。



■コンタクトレンズについて


メガネはコンタクトレンズと比較して見え方に不自然さを感じやすいです。これは、コンタクトレンズは眼の中に入れ、メガネは眼の前に掛けるという、レンズと眼の距離の違いによるものです。その点ではコンタクトレンズのほうが有利なのですが、コンタクトレンズの最大のデメリットはやはり眼にとっては異物になり角膜を傷める危険性があるということです。

長期間使用しているかたは角膜内皮細胞が減少することがあります。角膜外皮表面のキズは再生できますが、内皮細胞は再生できません。内皮細胞の減少は視力が弱くなったり、白内障の手術のときなどに影響がある場合があります。

■その他のメガネの違和感

違和感は、
・レンズのベースカーブが変更になったとき
・レンズのタイプを変更したとき
・遠近両用レンズにしたとき
・フレームを変更したとき
などの空間視の変化に対する違和感もあります。
これらの違和感は新しい道具(メガネ)に馴染むことによって、気にならなくなるのですが、どうしても馴染まない場合は、レンズやフレームを交換するしかありません。
交換することによって、たいていは違和感の問題を解決することができますが、別の問題がおきます。


適切でないメガネの場合に、違和感がおきることがあります。
・光心が適切でない  『こちら』にどうぞ
・フィッティングが適切でない 『こちら』どうぞ

やっかいなのは、これらの不適切な状態でも、人間の脳は馴染むこともあります。
極端に言いますと、メガネを逆さまに掛けても馴染んでしまうかたもおられると思います。

しかし、当然不適切なメガネでいいわけがありません。
不適切なメガネを長期間掛けていると、
・視機能の低下
・遠近感覚の不良
・頭痛、首や肩こり
・眼精疲労
など、さまざまな問題がおこる恐れがでてきます。

また、不適切なメガネから適切なメガネに戻すときに、大変苦労する場合もあります。
それは、不適切な状態に馴染んだ脳が、適切を不適切と判断してしまうことがあるからです。
 
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