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遠近累進両用メガネ

遠近累進両用メガネ

遠近累進屈折力レンズは、さかい目がなく、かつ一枚ののレンズで遠方から近方まで見ることができる便利なレンズです。

しかし、便利なレンズといっても反面デメリットもあります。

そのデメリットをご理解いただいて、上手に使いこなしていただければ快適な視生活が送れます。

遠近累進レンズの欠点は・・・。
・単焦点レンズに比較すると、見え方がやや劣ります。
・視線の使い方などにより、ゆれや歪みを感じることがあります。

その「ボケ」や「ゆれ」をどう感じるかは個人差も大きく、「これぐらいなら全然問題ない」、「これぐらいなら、許容範囲内だ」、「ウーン、これはダメだ!」というかたに分かれます。

また、瞳孔径が大きいほど、ボケを感じやすい傾向にあります。

欠点は、加入度数を強くすればするほど出てきます。
累進帯長の長さによっても、左右されます。通常、累進帯の短いほうが「ゆれ」が大きくなります。

欠点を少なくするには、「加入度数を弱く、累進帯長を長く」したほうがいいのですが、そうすると近見視での見え方が劣る場合があります。

天地の浅いフレーム(28mm以下)を選ばれた場合、累進帯長の長いタイプでは近用部が入りきらない場合があります。

そんな場合、必然的に累進帯長の短いタイプを選択していただくことになります。
しかし、短いタイプではゆれが気になる・・・かたの場合は加入度数を減らします。

近見視での見え方を優先するか、ゆれの少なさを優先するか、の選択になります。

フレームに関しましては、天地幅が30mm以上あるフレームは、どのタイプの遠近累進レンズも問題なく入りますからお勧めです。

丸メガネボストンメガネは好都合です。


遠近累進屈折力レンズは、縦方向(上下方向)に上手に視線を移すことによって、遠方から近方まで見ることができる設計になっています。


遠近両用メガネ

上手に視線を動かさないと、使いづらいレンズになる恐れもあります。

「横目では使いづらい」ということを覚えておいてください。
お仕事などで、しょっちゅう横方向にキョロキョロと視線を移す必要のあるかたは、このレンズは向かないかも知れません。
おそらくテレビを寝転がって観るときは不可でしょうね。

近方視には視線を下げて見ていただくことになりますが、下げることにより疲れるかたもいます。
不同視」のかたは、プリズム誤差で疲れやすい傾向にあります。

また、年齢と共に下方視が辛くなるかたもおられます。
そんな場合、累進帯長が短いタイプのほうが近用部に視線が入りやすくなります。


遠近累進レンズという見るための道具は、40歳前後から使うこともおすすめします。
40歳前後であれば、調節力がそこそこにありますから加入度数は弱めでOKです。
弱い加入度数は視線の使い方も簡単ですから、レンズに慣れやすくなります。

それから、調節力の衰えと共に加入度数を増やしていけば、スムーズに遠近両用人生を送れる確率が高くなります。

最初の累進レンズは1.000D〜1.50D加入、次に2.000D〜2.25D加入、次に2.50D〜・・・とこれぐらいの間隔で変えていくのが理想です。

  

遠近累進レンズは、設計や屈折率によってもレンズを選択できます。

屈折度数、加入度数などにより、見え方、装用感が異なってきます。

最上級のレンズがすべての面でいいとは言い切れませんので、 ご自分に適したレンズをお選びください。


ちなみに、私の遠近累進の使いかたは、
仕事では、近見視を優先して、加入度数は2.5Dで、累進帯長11ミリ。
趣味の自転車では、ゆれの少なさを優先して、加入度数は2.0D、累進帯長14ミリ。
を使用しています。

読書は日に2〜3時間するのですが、その時は老眼鏡(単焦点レンズ)を使います。



やはり、道具は用途、用法に応じて使い分けることが一番ですね。(^^♪


 
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