調節とは水晶体を膨らませて、網膜上に焦点を合わせることです。 両眼調節バランステストは、右眼と左眼の調節量をできるだけ等しくするための検査です。 |
←ハッキリと鮮明に見えている 上質の1.0の視力 |
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←ボンヤリ見えている こちらも視力では、1.0 |
↑半透明カバー(遮眼子)で、右眼を遮蔽しています。 融像除去眼位になっています。 外斜位があるので、遮蔽された右眼は大きく外側(耳側)に偏位しています。 この状態では、片眼での視力は確認できても、両眼視力の正確な比較はできません。 片眼を遮蔽すると、調節が介入しやすくなります。 眼位、輻輳状態、瞳孔径なども変化します。 |
・両眼開放屈折検査などで使用する「オクルージョン膜」です。 この膜を使用して、通常の両眼視状態での視力(見え方)バランスをチェックすることができます。 視力が0.6ぐらいになるオクルージョンを使用します。 |
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↑オクルージョン 遮蔽することを目的とした膜です。 遮蔽の程度が何種類かあります。 |
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オクルージョンでの視力バランステストは、 両眼開放屈折検査視標のように「左右眼同時比較」ではなく「左右眼交互比較」になるのですが、両眼視眼位でのチェックができます。 ↑両眼視眼位 |
■両眼開放屈折検査視標 両眼開放状態で、両眼調節バランステストをします。 特殊なフィルターレンズを使用します。 ■両眼での見え方 ランドルト環は、3段に分かれています。 右眼で一番上の段 左眼で一番下の段 両眼で真ん中の段 を見ています。 ■右眼での見え方 右眼で一番上の段 両眼で真ん中の段 が見えています。 一番下の段は、右眼では見えていません。 両眼を開けたままで、右眼の測定をします。 ■左眼での見え方 左眼で一番下の段 両眼で真ん中の段 が見えています。 一番上の段は、左眼では見えていません。 両眼を開けたままで、左眼の測定をします。 |
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両眼調節バランステストでは、まず基本度数よりプラス寄りの度数に変えて、少しぼやかした状態にします。(このことを「雲霧」と呼んでいます) 調節の介入を防ぐためです。 その場合、4面トワールを使用することもあります。 4面トワールでは、素早く雲霧することができます。 左右眼での雲霧量の調整も簡単にできます。
両眼開放での「右眼と左眼のぼやけ方」をお尋ねします。 「一番上の段と一番下の段を見比べてください。どちらの方がボヤケが少ないでしょうか」と。 重要な検査なので、じっくりと見比べていただきます。 「ぼやけ方は、ほぼ同じです」とお答えになりましても、確認テストもいたします。 両眼開放検査でも調節が介入している可能性があるからです。念には念を入れます。 少々、お時間をいただきますが両眼開放屈折検査の詰めの検査です。ご了承ください。 両眼開放屈折検査で、丁寧に両眼調節バランステストを行うことにより、近視過矯正や遠視低矯正を防ぐこともできます。 |
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