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高知 メガネのハマヤは、浜田清と久美のメガネ店です。

電話でのお問い合わせはTEL.088-892-0171

〒781-2105 高知県吾川郡いの町新町66

眼鏡調製報告書

○○眼科 B検査員様
               平成19年5月14日 メガネのハマヤ 眼鏡士 浜田 清

前略 貴眼科におきましては、日々ご清祥のことと存じます。 
 
さて、12日(土曜日)問い合わせをいただきました、A様の件ですが、時間がありませんでしたので、取り急ぎデータのみFAXをいたしましたが、再度詳細なご報告をいたします。

 A様は平成19年4月21日にメガネフレームが破損して、当店に来店されました。
A様は昭和61年より、メガネをお買い上げいただいています、当店のお得意様です。
レンズは、無事でしたので、レンズを使ってフレームの交換も可能でしたけど、前眼鏡の度数では「見えづらい」とおっしゃいまして、当方でメガネ度数を合わすことになりました。

前眼鏡度数
R S−2.25D C−3.00D Ax180
L S−2.50D C―3.00D Ax180  (貴眼科処方で調製しています 平成16年6月)

5m自覚的屈折検査(両眼開放屈折検査)
両眼開放での一次矯正値(両眼調節バランステストの前の値)
   RV=(1.0×S―1.75D C−2.75 Ax6) PD=32
   LV=(1.0×S−2.00D  C−3.00 Ax2) PD=34
     遠見で2△基底外方
眼位の検査は「十字テスト」・「コの字テスト」・*「濃いレンズ法」でおこないました。
乱視の検査は、偏光視力表を使い両眼開放クロスシリンダー法で一度刻みに時間をかけて細かく測定をしています。
(完全矯正度数の乱視に対して、5度違えると矯正効果は約18%低下しますので、乱視が強ければ強いほど、慎重により細かく測定をしています)

ここから両眼調節バランステストをしますと、左右差は0.25Dでよいことになりました。
それから、両眼調節緩解テストをしますと、上記の一次矯正値度が両眼開放屈折検査の最終結果になりました。

A様に目の症状をお聞きしましたら、「疲れやすいし、近くのものが非常に見えづらい」とのことでしたので、近見での検査をしました。
近見レッドグリーン検査では、35pの距離で実施いたしました。
5メートル完全矯正度数を装用して近見RG視標を見てもらうと、完全にグリーンがはっきりと見えています。

これでは、近業作業の多いかたは疲れやすい傾向にあります。
また、A様の年齢では、調節力もやや衰えてきていますので、よけいに疲れます。
近見レッドグリーンが同じに見える度数はADD+0.50Dの度数でした。
A様は内斜位がありますので、それが原因で疲れることも十分考えられます。

それで、A様の開散力を検査したところ、限界点が4△でした。
これは、モーガンの標準値が5△〜9△ですから、4△は低いです。
これでは、前眼鏡度数で疲れるのも無理はありません。
それで「プリズムの違和感」、「前眼鏡との違い」、「パソコン作業が多い」ことなどを考慮に入れてA様と話し合いの結果、

調製度数は
R S−1.75D C−2.75D Ax6 0.5△OUT 
L S−2.00D C―3.00D Ax2 0.5△OUT

に決定しました。

まとめますと
●斜位をプリズムで矯正したのは、視力表を見ていただいて、検査結果のプリズムで有無をお聞きしましたら「プリズムはあったほうが見やすくて楽」とおっしゃいました。基底外方のプリズム処方の場合、空間視の違和感として「壁などがへこんで見え、距離は遠くに感じる」ということがありますが、違和感の感じ方は人それぞれ違います。

A様は、1△のプリズムでは空間視の違和感は、それほど感じませんでした。

内斜位をトレーニングで修正する方法もありますが、内斜位のトレーニング効果は弱いと思いますので、両眼で1△のプリズム処方をしました。

●前眼鏡の球面度数の差は左右で0.50Dでした。左眼の方が強かったです。今回の完全矯正度数では、逆に左眼の球面度数が0.25D弱くなっていました。普通ならこの球面差のままで調製する場合が多いのですが、完全矯正度数でバランスを見ますと、左眼の方が見えづらいとのことでしたので、前眼鏡との違いも考えて上記の球面度数に決定しました・

●A様は主に近業作業のお仕事をされています。近視で内斜位の方の場合、近視度数を弱めて球面調整をすれば、楽になることも多いです。しかし、度数を弱めれば遠くが見えづらくなるデメリットが生じてきます。
幸い、A様は車の運転はされませんので、近視度数を弱めても、まったく問題はありませんでした。
 A様は当店処方の度数で、まったく問題もなく、快適に使用されています。

以上。

A様は病院のお帰りに当店に立ち寄っていただき、病院での経緯をお話してくれました。
「当店処方のメガネに問題がある。斜視はプリズムで矯正できません」という内容のことをB様がおっしゃられたとかで、当店のメガネを非難されたとのことです。

まず、A様は斜視ではありません。斜位ですし、斜視ならプリズム矯正できないということもありません。
たしかに、斜視のプリズム矯正は難しい場合が多いのですが、フレネル膜などで矯正可能な場合もあります。

また、斜位のかたで、プリズム矯正で快適になるかたは、沢山いらっしゃいます。特に上下斜位のあるかたは、時々複視がおこったりして、とても眼の疲れを訴えられます。うつ症状がでてくるかたもおられました。

そんな場合は、上下斜位のキッチリとした矯正が劇的な効果をあげるときがあります。
私は30年以上の経験で、何人もそういうかたに遭遇しています。A様のメガネは光学的にも力学的にも問題なく仕上げたつもりです。

私は30年以上真面目に、一生懸命眼鏡学を学んで、眼鏡ユーザーのために、使命を持って、私の全精力を注いで真剣に処方していますが、自店のメガネのどこに問題点があるのでしょうか。?光学的なことでしょうか?力学的なことでしょうか?

具体的に問題点を指摘してください。

当店のメガネに問題があり、A様が具合が悪いということでしたら、当店の責任で交換調製をいたします。
もし、当店の処方に問題がないにもかかわらず、当店のメガネを否定されたのであれば、A様に当店の名誉が著しく損なわれたことになります。

これは、私どもや私の所属している日本眼鏡研究会会員の名誉にもかかわることですから、お返事をよろしくお願いいたします。
なお、眼科と眼鏡店が技術的な協力関係は眼鏡ユーザーにとりまして、好ましいことであり、利益供与的な関係は、もちろん好ましいことではありません。当店は、これまでに何人もの眼疾患の疑いのあるお客様を貴眼科へ行くようにアドバイスをしています。眼でお困りのかたのためには、これからもそうしていきます。

高知県吾川郡いの町新町66番地
                                                            メガネのハマヤ


後日、B検査員さんから、当店に電話がかかってきました。

 検査員さんがおっしゃるには「どうやら、誤解が生じているようです。私はメガネに問題があるとは申していませんし、斜視とは言っていません。斜位はあるようですが、当院では斜位のかたにはプリズム処方はしていません。今のメガネで様子を見ても問題ありません」というものでした。
それで、最後に私が「自店のメガネには、まったく問題はないのですね」と念をおしたら「はい、そういうことです」と検査員さんはおっしゃいました。
 
 「斜位のかたにはプリズム処方をしない」という病院の方針ですから、検査員さんは当店がプリズムを丁寧に調製したメガネに、疑問があったのかも知れません。
おそらくそれで、患者さんとの間に誤解が生じたのでしょう。

 今回、調製書を眼科に送ることによって誤解は一応解けたわけですけど、眼科と眼鏡店ではメガネ調製の基本的な考え方が異なる場合があります。
 ですから、今後もこのような誤解が生じることも考えられますが、当店は眼鏡ユーザーにとって「何が大事か、何が必要か、何を優先するべきか」を考えてメガネ作りをしていきます。
 
 

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高知 メガネのハマヤ

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